向いている人,向いていない人

僕は以前 Let's note R ユーザだった.なので,MacBook Air に CD-ROM や DVD-ROM がついていないのには別段違和感がなかった.それを問題視する人には,名もない整備兵の言葉を贈ろう.

「あんなの飾りです.偉い人にはそれが分からんのですよ」

よくよく考えてみよう.外付け CD/DVD-ROM という手もある.他の PC 経由で読むこともできる.それで十分じゃないか.出先でどうしても CD/DVD-ROM が読みたくなることがどれだけあるのか.僕の今までの割と長いPC歴を振り返って,そんな機会に遭遇したことはほとんど記憶にない.国際会議で配布された DVD-ROM をちょっと読みたくなったぐらいだ.そのときも紙の予稿集も配られていたから,致命的な問題にはならなかった.ちょっとだけ重たい思いをしなければならないだけ.

USB が1個しかないことにはちょっとだけ驚いたが,でもすぐ慣れた.よくよく考えてみると,USBを何個も使いたくなることなんて,最近は滅多にない.タッチパッドがいい出来なので,マウスは要らないし.困ったのは MacBook Pro からの最初の環境移行のとき.FireWire も有線 LAN アダプタもないので,無線 LAN (11g)経由で移行するしかなく,時間がかかりすぎた.結局ユーザディレクトリ全ての移行はあきらめたのだけど,逆に中身を整理できてよかった.今から移行する人は,USB 接続の HDD を用意して,Time Machine 経由でコピーすべし.

話が脱線したが,脱線ついでに USB の回路自体は MacBook Air の中に3つほど埋まっているらしい.でも僕は改造しないけど.

http://japanese.engadget.com/2008/03/22/macbook-air-usb-x3/

HDD の容量は,確かにちょっとばかり少ない.でも HDD の問題は Time Capsule を買うので解消される予定.あ〜,すっかり Apple の戦略に乗せられている自分に気づく.Apple 教徒としてのランクなんて記事があったな.相当忠誠心があるね.

http://michys.com/blog/2008/03/apple.html

メモリ容量は数少ない不満の1つ.だいたい,世の中の Mac を含めた PC は,CPU ばかり力を入れすぎていて,メモリが少なすぎる.今までの経験上,パフォーマンスを上げる最も効果的な手段は,メモリの増設だ.いかに早い CPU でも,データがページアウトして HDD に追い出されてしまっては超低速で実行するしかない.

でも OS XWindows Vista のようにメモリを馬鹿食いするわけではないので,そこそこ動いている.Windows XP on VMWare もメモリを最小限に抑えて動かせば,実用上は問題ない.ただ,Spaces は問題.ついつい調子に乗ってアプリを開きすぎてしまう.

結論としては,MacBook Air (あるいは Let's Note R)はそういう割り切った使い方をできるかどうかで,向いているか向いていないかが決まる.万能全能なマシンを求める人には,向かない.